DesignWare System-Level Library
SystemC TLM-2.0 トランザクションレベル・シミュレーション・モデル
概要
シノプシスのDesignWare System-Level Libraryは、SystemC TLM-2.0
API規格をサポートしており、バーチャル・プラットフォーム作成に必要な、ツールに依存しないトランザクションレベル・モデル(TLM)群を製品開発チームに提供します。バーチャル・プラットフォームは、実機完成前のソフトウェア開発およびソフトウェア・ドリブンのシステム検証を可能にする、組込みシステムのための完全なフル機能ソフトウェア・モデルです。バーチャル・プラットフォームのビルディング・ブロックであるSystem-Level
Libraryのモデル群は、使い勝手がよいため、バーチャル・プラットフォームのセットアップと開発を容易化し、ハードウェアとソフトウェアのインテグレーション期間を短縮します。System-Level
LibraryのTLMはIEEE1666準拠のSystemCシミュレータで機能するよう、SystemCで記述されています。また、ユーザー独自のモデルを迅速に開発できるModel
Authoring Kit(MAK)、プリ・アセンブリ・リファレンス・プラットフォームも含んでいます。

図1:DesignWare System-Level Libraryソリューション
主なメリット
- トランザクションレベル・モデルにより、実機完成前のソフトウェア開発およびアーキテクチャの検討と検証を実行するバーチャル・プラットフォームを迅速に作成
- インテグレーション、ツールへの非依存性、モデルのインターオペラビリティと再利用性を容易に実現するSystemC TLM 2.0準拠アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)
- 豊富な検証済みSoCコンポーネントの活用
- ARM7、ARM9およびARM11製品群、IBM社PowerPCおよびMIPSといった高性能なプロセッサ・モデル
- USB 2.0、USB 2.0 OTG、SATA、Ethernet、PCI Express CoreなどのDesignWareコネクティビティIPのトランザクションレベル・モデル
- バスおよび割り込みコントローラやDMAコントローラ、I 2Cなどのペリフェラルを装備した、AMBAおよびCoreConnectオンチップ・バス規格準拠トランザクションレベル・モデル
- その他
- 参考例または大規模バーチャル・プラットフォーム作成の出発点として利用可能なプリ・アセンブリ・プラットフォーム
- ユーザー独自のTLMモデルの迅速な開発を可能にするModel Authoring Kit(MAK)
- リアルI/OとバーチャルI/Oのサポート
プロセッサモデル
- 高速実行(オペレーティング・システムを数秒でブート)
- ソフトウェアのバイナリ互換を可能にするインストラク
ション・アキュレート・モデル
- アーキテクチャ検討を可能にするサイクル・アキュレート・モデル
- サードパーティのソフトウェア・デバッガのサポートDesignWareコア・モデル
- シノプシスの最先端コネクティビティIPの高速トランザクションレベル・モデル
- ソフトウェアのバイナリ互換を可能にするレジスタ・アキュレート・モデル
- コア内部の視認性の向上
- 実際のソフトウェア・ドライバに対して検証済みバスのインフラストラクチャおよびペリフェラル
- AMBA(DesignWare AMBAおよびARM PrimeCell)およびIBM CoreConnectを装備
- レジスタ・アクセスのための専用コマンド・インターフェイスを備えた、UART、割り込みコントローラ、I2C などのペリフェラル
- ユーザー・インターフェイスのエミュレーションに必要なコネクティビティを備えた、RAMやVT100モデルなどのユーティリティ・コンポーネント
- ホストPCのシリアルポート、USB、PCカードによる、外部システムとのインタラクション

図2:設計フローにおけるバーチャル・プラットフォーム
Model Authoring Kit(MAK)
- "MAKe your own Model":MAKは特定用途向けの機能を備えた、インテグレーションが容易なC++クラスを提供
- 利用可能ホスト:UART、USB EHCI、USB
- PHY制御用レジスタなどユーザー独自の情報を組み込むシンプルなAPI
- リアルI/OとバーチャルI/Oをサポート
プリ・アセンブリ・リファレンス・プラットフォーム
- システム全体のトランザクションレベル・モデル
- シンプルなものから複雑なものまでを含む多彩なプラットフォーム
- デモ用プラットフォームとして、または新規バーチャル・プラットフォーム開発の出発点として利用可能
DesignWare System-Level LibraryとInnovator
DesignWare System-Level Libraryは、別売りのシノプシスInnovatorと併用することにより、バーチャル・プラットフォームの開発/実行/デバッグが可能です。InnovatorはSystemCのネイティブ・サポートを含む、強力かつ完全統合された開発環境です。Innovatorには、回路図システム・エディタ、言語エディタ、デザイン・ブラウザ、ライブラリ・マネージャ、コード生成機能、ハードウェア・デバッガ、ユーザー・インターフェイス・エディタが組み込まれています。DesignWare
System-Level Library TLMとInnovatorの併用により、専用の表示機能を活用することができます。
バーチャル・プラットフォームについて
高速で抽象度の高いシステムレベル・モデルで構成されるバーチャル・プラットフォームは、ソフトウェア開発をハードウェア開発と並行して進めることにより、ハードウェアとソフトウェアのインテグレーションを大幅に容易化します。バーチャル・プラットフォームを用いることにより、システムとアプリケーション・ソフトウェアの開発を、実機完成の数ヶ月前から開始できるため、製品のリリースサイクルを短縮し、ソフトウェア開発の生産性を向上できるようになります。シノプシスのシステムレベル・ソリューションについてDesignWare
System-Level Libraryはシノプシスの包括的システムレベル製品群のひとつです。シノプシスのESLソリューションでは、バーチャル・プラットフォーム構築のための多機能なトランザクションレベル・モデル群、システムレベル設計ツール、およびモデル作成に必要な作業やアルゴリズム設計、アーキテクチャ設計、ソフトウェア・インテグレーション、システム検証に対応したエキスパート・サービスなどを提供しています。シノプシスのシステムレベル・ソリューションの詳細についてはhttp://www.synopsys.com/sls
をご参照ください。


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